No.030
3分で確認できる!出船に向けての大切な準備とは?

知っているようで意外と知られていないボート運行の際のチェックポイント
「出航前はどのような確認をすべきなの?」
「もし、事故が起こった場合の対処法とは?」
楽しいボートライフを送るための知識をご紹介します。


前回は気づいたときにはもう遅い? 知らないとマズイ船舶免許の更新方法!を通して、
見落としがちな免許更新の方法についてお伝えしました。

でもそれだけではありません!
楽しいボートライフを送るために、絶対必須となる知識!
それは、「ボート運行の際のチェックポイント」です!
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いや、知っているよ。
と思われた方も居られるかと思いますが、再度確認しても損はありません。

出航後に問題が発生しても、陸上と異なり、簡単に解決できないことが沢山あります。
トラブルに見舞われる前に、打てる手は打っておきましょう!

本編は、出航前、航行中、事故が発生した場合、の3つに分けてポイントをまとめています。
皆さんは全てのポイントをご存知でしょうか?
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出航前に確認すべき7つのポイント


①無理のない航海計画を立てましょう。
事前に行動予定海域の地形、潮流、水深などの状況を十分調査しましょう。
航行区域、定員、艇の性能、操船技術など考慮した無理のない計画を立てましょう。

②出航当日には気象・海象情報をもう一度確認しましょう。
最新の気象・海象情報を把握し、天候悪化が予想されるときは、出航中止も検討しましょう。
テレビやラジオ、電話(市外局番+177)、インターネットなどで天気予報を知ることができます。

③水上での連絡体制を確保しましょう。
国際VHF、携帯電話などの連絡手段を確保しましょう。
携帯電話の場合、通話エリアを確認するとともに、
防水パックに入れて保管しましょう。

④乗船者の体調を確認しましょう。
体調の悪い人がいる場合、出港を見合わせるか、その人に残ってもらう勇気をもちましょう。

⑤法定書類・法定備品の積み込みを確認しましょう。
海技免状、船舶検査証書、船舶検査手帳などの法定書類の確認や救命浮環、
救命胴衣、消火器などの法定備品も使用できる事を確認しておきましょう。

⑥救命胴衣を着用しましょう。
救命胴衣を着用していれば、水中に転落しても生存できる可能性は高くなります。
船長自ら率先して救命胴衣を着用し、乗船者にも着用させましょう。

⑦航行計画を連絡しておきましょう。
出航前には必ず、乗船者、帰航予定時刻、航行予定水域などを家族、マリーナなどに連絡しておきましょう。
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航行中に注意すべき5つのポイント


①常に見張りを励行し、自船位置を確認しましょう。
航走中、漂泊中、錨泊中を問わず常に周囲の見張りを行いましょう。
船を運航する上で、見張りはいち早く他船や浮遊物、浅瀬、岩などの障害物を
発見することで、海難を未然に防ぐことができます。

②海上交通のルールとマナーを守りましょう。
海上衝突予防法、海上交通安全法、港則法などの海上交通ルールやマナーを守りましょう。

③波に注意しましょう。
航行中の横波、追い波には特に注意しましょう。波の影響による転覆のおそれもあります。

④気象の変化には注意しましょう。
ラジオで天気予報を聴取したり、インターネットの気象情報サイトを確認し、
風、雲、波などの気象変化に注意しましょう。
天候の悪化が予測されれば、早めに帰港しましょう。

⑤航行中の船体、機関に注意しましょう。
機関の音、排気ガスの色、臭いや冷却水及び潤滑油の異常には注意しましょう。
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出典元:第五管区海上保安本部 マリンレジャー安全情報 プレジャーボート安全運航
https://www.kaiho.mlit.go.jp/05kanku/contents/information/pleisureboat.html
 

事故が発生したときはどうすればいいの!?


事故が発生したら、直ちに人命救助を行い、
海上保安庁『118番』通報。 https://www.kaiho.mlit.go.jp/doc/tel118.html
付近の船舶などへ緊急事態が発生していることを知らせて下さい。
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海に出るときは、出港前に船体やエンジンを点検し、
海上では、海上交通ルールやマナーをしっかりと守り、
事故が発生した時には、迅速に緊急連絡を行い、落ち着いて行動しましょう。

海では自分の安全は、自分で守ることが求められております。
陸と違って簡単に救助できません。
安全には一層の注意を図り、ボート遊びを通じて、
より豊かなボートライフを楽しみましょう!
 

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