No.009
【“ナカジー”のボートフィッシングの楽しみ方】
大阪湾タチウオ編

今回からは、多くのメディアで活躍する“ナカジー”こと中島成典さんに
ボートフィッシングの魅力をご紹介いただきます!
初回となる今回は大阪湾でのタチウオゲームの様子をお届けします!

 
みなさん、こんにちは!
“ナカジ―”こと、プロフィッシャーマンの中島成典です。

さて、今回は、「大阪湾のタチウオゲーム」の魅力をたっぷりとお届けしましょう。

例年7月末くらいから釣れ出す、大阪湾のタチウオ。
比較的、数釣りが可能ということもあって、
初心者から上級者まで楽しめるターゲットですね。
また、釣った後の下処理が楽チンなうえに、
食べても美味しいのも魅力といえるでしょう。
1-5-3_img02.png
 
大阪湾だと、秋にはショアからも狙える人気ターゲットのタチウオ。
でも、ボートからだと沖のポイントを狙えるので、
指5本幅を超える“ドラゴンサイズ”が狙えるんです!
ナカジーも、いつも愛艇「ヤンマーFX27Z」で狙っています。
 
1-5-3_img03.png
 
狙い方としては、ジギングにタチウオテンヤとありますが、
今回はタチウオテンヤにクローズアップしてご紹介したいと思います。

まず、大阪湾のタチウオゲームでは、
神戸沖の「横瀬&沖の瀬」と言われる深場がポイントとなります。

タチウオの習性として、周辺より深くなった窪地に群れをなすことが多く、
そこが狙い目となります。
その日によって、窪地の最深部が良い場合もあれば、
途中のブレイクラインが良い場合があったりしますから、
ある程度パターンを見つけるまで、いろいろとやってみることをオススメします。

見た目には迫力のあるタチウオですが、
実はあまり遊泳力の高いサカナではありません。

潮流の速い時間帯は、タチウオ自体が泳ぐのに必死で、
あまり捕食しなくなってしまうので、必然的に釣りづらくなります。
したがって、狙い目となるのは潮流の緩い時間帯が長く続く、
「小潮」、「若潮」、「長潮」といったタイミングです。

釣れるポイントがある程度決まってしまうこともあって、
シーズンインすれば、平日でも大船団なんてことがよくあります。

風がある時は、自分のボートにスパンカーがあれば周りの船団と同じように流れますが、
スパンカーなしだと船団と違う流れ方になってしまいます。
やはりトラブル回避のためにも、他のボートと少し距離をとって流すことをオススメします。
1-5-3_img04.png
 
1-5-3_img05.png
 
さて、実際の釣りに使うタチウオテンヤですが、
慣れるまではなるべく重めのものを使うことがポイント。

深場での釣りになりますから、底がわからなければ、
全然釣りにならなくなってしまうのです。
ナカジ―のオススメは50号です。

大勢のアングラーが乗船する乗合船では、大阪湾の場合、
おまつり防止のために、だいたい40号指定となっています。
そこはプレジャーボートの利点を生かして、
自分自身が釣りやすい道具を使うことでストレスなく楽しみましょう。

タックルに関しては、やはり専用ロッドがオススメです。
ジャッカルのタチウオテンヤ専用ロッド“アンチョビドライバー太刀魚テンヤ”の
ADT-C175MH82」が、アタリも取りやすく、ナカジーも愛用しています。
1-5-3_img06.png
 
これに、シマノだと300番クラスのベイトリール。
ナカジーは「オシア カルカッタ300HG」を使っています。
1-5-3_img07.png
 
http://fishing.shimano.co.jp/product/reel/2659
ラインは「PE2号前後+リーダーフロロ24Lb」。

さらに、その先にタチウオ特有の歯切れ対策として、
ナイロン80Lbくらいを電車結びで30cmほど装着しています。
1-5-3_img08.png
 
釣り方ですが、まずはタチウオテンヤに、エサとなるイワシやサンマ切身などを、
針金でグルグル巻いて装着します。
この時、ジャッカルの「アンチョビドラゴンテンヤ」のように、
専用プレートで針金巻きのアシスト機能があるタイプだと使いやすいですよ。

イワシとサンマ切身の使い分けですが、渋い状況だと、
内臓からの匂いも強いイワシが有効ですが、よく釣れている状況では、
サンマ切身のほうがエサ持ちがよく手返しがいいので、
タチウオの活性に合わせて使い分けてみてください。
 
1-5-3_img09.png
 
では、実際に釣りをスタート。
まずは、エサをセットしたタチウオテンヤを底まで落とします。

着底したら、基本は底から10mまでの間で、
「2~3回巻いては少し止める」を繰り返してみてください。
アタリは、テンヤの動き止めている時に頻繁に出ます!

この時、タチウオテンヤ専用ロッドだと、
タチウオ特有な突き上げるアタリが穂先に出やすく、フッキングしやすいです。

タチウオが掛かったら、緩めず一気に巻き上げます!
巻き上げている途中で不意に軽くなって、「逃げられた!?」と思うことがありますが、
これはタチウオがリールを巻くスピードよりも速く急浮上しているため。
それでも、とにかく巻き上げてみてください。

張れてキャッチしたタチウオですが、特に気をつけないとダメなのが「歯」!
触れるだけで切れちゃうほど、かなり危険なので、
「専用サカナつかみ」などでつかんでください。
1-5-3_img10.png
 
 
素手でつかむと非常に危険なので、注意が必要です。
1-5-3_img11.png
 
そんなタチウオですが、釣り上げた後の楽しみを忘れてはいけません。
下処理が簡単なのも魅力で、
キッチンバサミ1本で頭を落として腹も開けれるので、とにかく楽チンです。

タチウオは淡白な白身魚ですので、揚げ物に最適。
特に、梅シソと一緒に丸めて揚げると絶品!
我が家の定番料理となっています。

レシピに関しては、ナカジーがキャプテンを務める
大阪湾の遊漁船〈FxF(エフバイエフ)〉のホームページ内にある「FxFチャンネル」で、
動画にて詳しく説明してあります。
1-5-3_img12.png
 
是非、参考にしてください!

大阪湾のタチウオテンヤ、いかがでしたか?
ボートなら、夢の‘’ドラゴンサイズ‘’も狙えますよ~。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
中島 成典

プロフィッシャーマン
大阪湾チャート―ボート F×F(エフバイエフ) キャプテン
ジャッカルプロスタッフ
≪チャーターのご予約≫
ホームページ http://fxf-fishing.jp/
 

こちらの過去の記事もおすすめ