No.020
【伊丹章のボートフィッシング・ナビ】
EX30Bでの牛窓沖コウイカフィッシング

今回はフィッシングクルーザー「EX30B」を牛窓沖まで走らせ、
釣って楽しく食べておいしいことで人気のターゲット
「コウイカ」釣りをレポートします!
こだわりの仕掛けについてもご紹介します!

 
こんにちは。フィッシングナビゲーターの伊丹 章です。
前回の「瀬戸内ジギングでブリ爆釣!?」は
お楽しみいただけましたでしょうか?

ボートフィッシングで人気のターゲットの一つが「イカ」。
一言で「イカ」といっても、
いろいろな種類のイカがいて、釣り方もさまざまです。

伊丹がボートでイカを釣りに行くといえば、
まずティップランエギングでの「アオリイカ」。
これはエギ(餌木)という疑似餌を使った釣りで、
ジギングの巻きシャクリに近いスタイルの釣り方です。
 
あとは「イカメタルゲーム」で、
「ケンサキイカ」や「スルメイカ」を狙ったりもします。
これは「鉛スッテ」や「イカスッテ」という疑似餌を使った釣りで、
タックルや仕掛けもシンプルということもあって、近年人気を集めています。

そんな多種多彩なイカ釣りですが、
瀬戸内の牛窓沖ではコウイカの一種「シリヤケイカ」を、
ボートから狙う方が増えている模様。
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例年5月頃には船団ができるほど海面にボートが集まるそうですが、
今回は6月の後半、やっとヤンマーのフィッシングクルーザー「EX30B」で出船です。
例年5月頃には船団ができるほど海面にボートが集まるそうですが、
今年は新型コロナウイルス禍の影響で、なかなか海に出ることもできず……。
 
6月後半、いよいよ海に出られる機会が訪れました。
ボートはもちろん、ヤンマーのフィッシングクルーザー「EX30B」です!
同行いただくのオーナーの小田さん、とても心強いです。

さすがに、もう船団ができる時期ではないので、
海面にはボートも少なく落ち着いて釣りができそうです。
静かです。

マリーナから出船して、ポイントまでおよそ10分。
こんな近くでも釣りができるなんて最高ですね。

(「小田さんの」とか「事前に入手した」とか
「マリーナスタッフに聞いた」とか入れたほうがいいですね)情報によると、
エギ(エギに統一しておきますが、餌木でもかまいません)のサイズは2~2.5号で十分とのこと。
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伊丹は「餌木蔵」(メジャークラフト)の2.5号を、
カラーバリエーション豊富にいくつか持参。
 
小田さんによれば、仕掛けは、
一番下にオモリを付ける「胴付き仕掛け」でよいとのことです。
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イカメタルゲームで使う「御免なスッテ・システムリーダー」(メジャークラフト)の
ショートハリスタイプや、中オモリエギタイプを持参し、
いろいろとチャレンジしてみます。
https://www.majorcraft.co.jp/lureitem/8431

オモリも、イカメタル用の「中オモリ」20~25号までを用意しました。

仕掛けの途中に、まるで枝のように付けたエダス(約40cm)の
先のスナップにエギを装着。
仕掛けのエダスから50cm以上は先にあるスナップには
オモリを付けて、いざ海底に落とします。
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後はオモリが海底を、ズルズル~ズルズル~。
根が荒く障害物がある時には、
オモリで海底を感じる程度にトントンと叩いて、とにかくエダスに装着したエギを、
なるべく海底付近に漂わせるようにするとのこと。

EX30B」オーナーの小田さんが、
船内のみならずデッキでも操船が可能な「アフトステーションスペース」で、
ボートの位置を細かく調整。
標準装備のバウスラスターも併用しながら、
きれいにボートを流していくと……
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小田:「伊丹さん、乗ったヨ!」
伊丹:「エッ、もう乗りました!? 引きます?」
小田:「いや、重たいだけ」
伊丹:「イカのジェット噴射は感じますか?」
小田:「なんか、ビニール袋か海藻でも引っかけたような感じ」

こんなやりとりののちに、水面に姿を現したのは……
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伊丹:「コウイカ~!」
小田:「伊丹さん、墨も気をつけないといけないけど、
イカの胴の先あたりから、茶色い粘液が出て来ているでしょ。
これが服に付いたら取れないから気をつけてよ」
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ということで、胴の先端に茶色い粘液が付いて焼けたような色になることから、
「シリヤケイカ」と呼ばれるそうですね。

続いて伊丹も重量感を得た竿を立てると、「乗っているような気がする~」。

なんだか船からのタコ釣りに似ています。
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お、この子はえらい怒っていますね、ナンボでも墨を吐きます。
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吐き切ったかと思いきや、まだまだ墨を再生しては吐き出しています。
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足が短くてかわいいシリヤケイカです。
タモ網ですくう時には、ラバーネットがオススメ。
エギのカンナ(針に相当する部分)が絡んでも、すぐに外せるので便利ですよ!
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僕がいつも愛用しているのは、「オートキングフレーム48-160R」(第一精工)(https://www.daiichiseiko.com/products/4935/

とても便利で、ボートでも活用しています。
そして、タモ網でしっかりキャッチしたイカは、
「ワニグリップ」(第一精工)でつかみます。

さらに、もう一品。
イカを「EX30B」のデッキに直接置くと、
茶色い粘液と強烈な墨が付着して、簡単には洗い落とせなくなってしまいます。
そこで、ホームセンターでセメントをこねるタライを買ってきて、
イカを絞める時に活用しています。

ちなみに小田さんの「EX30B」には、
オプションの「トランサムステップ」が船尾に付いていたので、
「トランサムゲート」を開けて船外のステップに出てイカを絞めました。
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最後にもう一つ。
墨や茶色い粘液は強烈なので、
なるべく黒い服装で楽しまれることをおすすめいたします。

釣った後のお楽しみ!
イカのさばき方をYouTubeで勉強して
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ゲソと胴に分けます。
もちろん墨と粘液が多いので、しっかりと丁寧に水洗いをし、
ちょっと分厚い「シリヤケイカのお刺身」です。
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残りは冷凍して、天ぷら、煮つけ、お好み焼き、中華料理の
メニューなんかで味わうのもよいでしょうね。1-5-14_img16.jpg
 
今度は墨袋をていねいに取っておいて、調理してみましょうかね?
瀬戸内、大阪湾、東京湾などでよく釣れますが、
日本近海でしか見られない貴重なイカを、ぜひ狙ってみてくださいね。
 

●『海の「もしも」は118番』
命を守るライフジャケットを、必ず全員着用しましょうね
 
【伊丹 章】…釣り番組「四季の釣り」のフィッシングナビゲーターを
20年以上務める関西のマルチタレント。
ヤンマーボート「EX30B」「EX38」などのカタログにも出演しています。
(伊丹章webサイト)https://www.itamiakira.jp/
 

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