No.019
【伊丹章の試乗レポート】
上質なフィッシングクルーザー「EX38」

今回は『釣りもでき、クルージングも快適にできる“フィッシングクルーザー”』として
人気の高い、「EX38」の試乗レポートをお届けします! 

 
「みなさん!快適なボートフィッシングを楽しんでいますか」
こんにちは。フィッシングナビゲーターの伊丹 章です。

湾内でのサビキ釣りや根魚釣り、さらには外洋でのカジキ狙いなど、ヤンマーのフィッシングクルーザー
EX38」は、文字通り365日丸ごと海を楽しめ、たくさんの感動を与えてくれる1艇です。
全長12.39メートルというサイズでありながら、船首の「バウスラスター」と船尾の
「スターンスラスター」(いずれもオプション装備)を活用すれば、
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難しい離岸や着岸の作業も、ワタクシ伊丹でも楽々こなせます。
こちらは、「EX38」のハードトップタイプです。
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こんなにも立派なサイズの「EX38」ですが、2級以上のボート免許(小型船舶操縦士免許)を
取得されている方であれば、誰でも操船することが可能です。
こちら、キャビン内の「ヘルムステーション」(操舵席)は、ボートオーナーさんの特等席。
カウンターと大型ロッカー上部のスペースには、10インチクラスの航海計器などを3台は余裕で
設置できますので、それぞれの活動エリアや遊び方に合わせたオリジナル艤装が楽しめますね。

こちらは船首でのフィッシングシーンです。
広々としたバウデッキでキャスティングやジギングゲームを楽しむ際には、
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足の付け根近くの高さまでに設計された、大型の「バウレール」が安定した体勢にホールド。
キャスティングもしやすく、魚との駆け引きもお望み通り。
僕たちのフィッシングスタイルに応えてくれます。
このバウレールは、もちろん接岸時など、さまざまな作業の際にも、手すりや
ガード役として大活躍してくれますよね。

さらに、船尾に広がる「アフトデッキ」でも……
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さすが全長12mを越えるサイズだけあって、安定感抜群の乗り心地。
大物魚との1対1の対話を、どこまでも深く静かに味わわせてくれます。

もちろん自分だけの喜びではなく……
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EX38」の自由な空間を共有する、すべての仲間に笑顔は連鎖します。

釣りたての魚を港まで活かしておくための「大型イケス」も完備。
釣りの手返しをよくしてくれるだけではなく、クルージング後の食育にもつなげてくれるのも
魅力の一つといえるでしょう。
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イケスの栓を簡単に開けると、プライベート水族館の完成です。
もちろん海水の循環があるので、真夏でも帰港するまでに魚が弱ってしまうようなことはありません。

アフトデッキの両サイドの「オープンブルワーク」にも注目。
ユーザーの使い勝手に応じて、さまざまな艤装を施すことが可能なスペースです。
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例えば、「ラーク竿受」(第一精工)https://www.daiichiseiko.com/search/index.html?scate=23)を
装備してみました。
竿を必要なときだけワンタッチで装着すれば、エサや仕掛けのセット、魚の取り込み、
仲間のタモ網入れのお手伝いなど、さまざまな場面で活躍してくれるはずです。

さらに、下記写真のように
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「ラーク専用ゴム磁石」(第一精工)https://www.daiichiseiko.com/search/index.html?scate=31
一緒にセットすれば、アジやタイ狙いのサビキ仕掛けや、ガシラ(カサゴ)や
メバル釣りで使う胴突き仕掛けなども、何本もある枝針をゴム製マグネットの上に置くだけでOK。
風が吹いたとき、あるいは低速でのポイント移動中などにも、仕掛けが飛んでいってしまうことがありませんから、
快適なボートフィッシングを長く続けられるはずです。
さらに、電動リール用の電源をオープンプルワークに設置すれば、テンヤで太刀魚を狙うときなどにも
活用できますよね

さて、「EX38」にはもう一つ、「フライングブリッジ」タイプも用意されています。
こちらも見てみたくなったので、どこに行けば会えるか検索してみました。
「ヤンマー舶用システム」公式サイト内の「展示・試乗艇情報」をのぞいてみると、
https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/demoboat/
岡山県の牛窓にある「ニシナマリン」さんに、実物が展示されている情報が載っていましたので会ってきました。
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晴れの国「岡山」のスカイブルーが映えますね。
ニシナマリンさんの北側展示・保管スペースで、「EX38」フライングブリッジタイプが、
力強くお出迎えしてくれました。

「ハードトップタイプ」と「フライングブリッジタイプ」の大きな違いは……
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ズバリ! キャビンの屋根の上に、フライングブリッジが設置されていること。
フライングブリッジに上り下りするための、ハンドレールの付いた「ダラーステップ」という階段が
カッコよく装備されています。
ダラーステップの上には……
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EX38」の専用フライングブリッジが~!
ちなみにワタクシ伊丹は学生時代、「いつの日かフライングブリッジで操船をしながら、魚の群れを探す」のも
夢で、ボート免許を取得したのです。

EX38」のフライングブリッジは、4種類の中からチョイスることができ、こちらは「Cタイプ」。
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雨や強い日差しも遮る屋根「ハードオーニング」に、ワイパー付きのフロントウインドーも付いたバージョンです。
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ここからしか見えない景色がフライングブリッジにはある──
さまざまな妄想が膨らみます。
ウーン、たまりません!
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フラットでワイド!
自由な快適空間のアフトデッキは、床下に「操舵機庫」、「プロペラ点検庫」、「物入れ」を装備。
さらに、“フィッシングクルーザー”ですから、大型の「イケス」が1室バランスよく並び、
写真のように両開きのハッチから釣った魚を活かしたままの状態でいれておくことが可能です。

もしも100kg、いや200kgや300kg近い大型魚、例えばカジキマグロやキハダマグロなどを釣り上げた時には、
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「仲間と一緒にギャフをかけ、『トランサムゲート』を開けて『トランサムステップ』から
魚を引き上げ、船内にキャッチ!』
という、またまた妄想が止まりません。

ニシナマリンさんでは、「EX38」は陸上に展示されていましたので、船底も拝見できます。
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一軸プロペラの、このしっかりとしたドライブシステムを見ているだけで、どこまでも
大海原を駆けたくなるような衝動に駆られますね。
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プロペラの上あたりには、「スターンスラスター)」がオプション装備されています。
そして、
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船首の「バウスラスター」もチェック。
こんなにもコンパクトなスラスターなのに、「EX38」の大きな船体をスムーズに左右へ
スライドさせてくれるなんて、ホントにすごいテクノロジーですよね。

やっぱりカッコいいなあ~。
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憧れのフィッシングクルーザー、ヤンマー「EX38」。

そして、ニシナマリンの仁科社長が、
https://nishina-marine.com/
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仁科:「伊丹さん、よかったら「EX38」のカタログでもご覧ください。どうぞ~」
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伊丹:「ありがとうございます。しかし、あのぉ……ワタクシ伊丹、実は「EX38」のカタログモデルとして
登場させておりまして……すでに……」

仁科さんも、ご存じのくせに~!
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「EX38」の詳細は、ヤンマー舶用システム公式サイトの「プレジャーボート」一覧(https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/pleasureboat/
もしくは、お近くの各販売拠点(https://www.yanmar.com/jp/dealerlocator/)にお問い合わせください。
そして「展示・試乗艇情報」(https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/demoboat/)を参考に、
ページ内に表示の「受付窓口」へ必ず事前確認をしていただいた上で、ヤンマーのフィッシングボートたちに
会いに行ってみてくださいね。

●『海の「もしも」は118番』
命を守るライフジャケットを、必ず全員着用しましょうね

【伊丹 章】…釣り番組「四季の釣り」のフィッシングナビゲーターを20年以上務める関西のマルチタレント。
ヤンマーボート「EX30B」「EX38」などのカタログにも出演しています。
(伊丹章webサイト)https://www.itamiakira.jp/

 
 

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