No.018
【伊丹章の試乗レポート】
ヤンマーNEWフィッシングボート「EX28C」 vol.3
ヤンマーNEWフィッシングボートEX28Cの試乗レポートも今回で最終回。
今回もフィッシングナビゲーターならではの視点で、
海上での乗り心地や使い勝手をレポートします!
「みなさん!快適なボートフィッシングを楽しんでいますか」
こんにちは。フィッシングナビゲーターの伊丹 章です。
ヤンマーの2020年のニューモデル、「EX28C」の試乗レポートも今回で第3弾。
岡山県牛窓のニシナマリンさん(https://nishina-marine.com/)から出航し、
海上での乗り心地や使い勝手をたっぷりとレポートしてまいります。
巡航速度で走行中。
重心のバランスもよく、パンチングも少ない安定した走行性能を誇ります。
クリーンな排気と、静粛性、低燃費を実現した新世代の電子制御ディーゼルエンジン「4LV250J」を搭載。
「EX28C」は、キャビン、デッキともに、クラスを超えたスペース感と、
ワンランク上の乗り心地。
さて、いよいよ伊丹も操船体験をさせていただきます。
まず、乗船しているだけで「船体が軽い」と実感するくらい、クイックでアクティブな走りを見せてくれます。
釣りをしているときなど、静止時の安定感もハンパなくよいと思いました。
クルマのアクセルにあたるリモコンレバーを徐々に倒していき、ゆっくりと加速。
本当に静かなエンジン音ですが、力強い加速性能で軽々と進んでいきます。
もちろん舵を取っても、全長およそ9mの「EX28C」が、当たり前ですが
バランスよく滑らかな操作性を楽しませてくれます。
体感的にですが、きっと30ノット(時速約60k/m)ほどのスピードを軽く出して、
クルージング走行を楽しませてくれるのでしょうね。
そして、ナブラ(海面で跳ねる小魚の群れ)を発見したら、
ドライバーズシートから立ち上がり、偏光グラスをかけてナブラを追いかける(イメージトレーニング中です)。
操舵席でスタンディング姿勢をとっても、キャビンの天井までは十分な高さ(最大1,840mm:カタログ掲載値)が
あるので、もちろん圧迫感は皆無。
逆に、オプション装備の「スカイライトハッチ」には楽々手が届く、細やかな設計です。
フロントガラスに加え、両サイドのガラス面がとっても広く、死角がほとんどありません。
安全に操縦しやすいうえ、仲間と景色を楽しむことができるなど、視認性にも優れていますね。
これは気持ちいい!
後方のアフトデッキで釣りをする人も(モデルはニシナマリンの仁科社長)、
伊丹みたいに、キャビン脇のサイドデッキで釣りをする人も、
そしてタックルを抱えて船首まで移動するにも……
随所にハンドレール(手すり)が設置されており、船首と船尾の間の移動も心配なしの安全設計。
船首のバウデッキでは、大型バウレールに身を任せ、キャストも安全。
そんなバウデッキの仲間の姿を見ながら、
アフトデッキで「EX28C」を操り、絶好のポイントに入っていく……。
最高ですね。
さらに……
船体後方の(⑤~⑥)の間のデッキ(アフトデッキ)は、とてもフラット。
⑥番ポジションのトランサムステップは、この上に立って釣りができるだけではなく、
高さが400mm(カタログ掲載値)あるので、腰掛けにもちょうどいい高さ。
こんなふうに、セレブな感じに座ってのフィッシングも優雅で気持ちよいです。
そして船べりにあたる「オープンブルワーク」は、
安全な高さがあるだけではなく、船べりの下の部分の奥行きがおよそ200mmほどはあります。
電動リールでも使う電源コンセントBOXや陸電装置などのオプションを設置するなど、
ちょっとしたカスタマイズ空間にもなりそうです。
ちなみにこの奥行きは、つま先をちょうど入り込ませることができるので、スタンディングでの魚とのファイト中も、足を船体に当てておくことが可能。
一日中釣りをしていたとしても、ずっと楽でいられますよね。
そして、マリーナでの離岸/着岸時には
「ツインスラスター(船首と船尾の双方にスラスターを設置)」をオプション装備しておけば、
強風時でも、一人での釣行でも楽々ですよ。
楽といえば……「EX28C」のトランサムステップで、
まずは400mmの高さを、ワンステップ!
そしてツーステップ!
こうすれば、下船も乗船も楽にできます。
魚の入ったクーラーBOXや、タックルを持ったままでもスムーズ。
上品な女性やお子様の乗り降りも安心ですね。
“海”という大きなステージを360度どこから見ても、立ったそのポジションが特別なプレミアムシートとなる「EX28C」。
ヤンマーの公式サイトに「展示・試乗艇情報」がありますので、皆さんのお近くのマリーナで、
ぜひ実際に試乗してみてくださいね。
(https://www.yanmar.com/jp/marinepleasure/demoboat/)
僕たち釣り人のさまざまな期待に応えてくれる、ヤンマーのフィッシングボート「EX28C」。
マリーナに帰港するまで、喜びと笑顔、さらには釣り上げた魚を乗せ、軽快な走りを続けてくれますよ!
●『海の「もしも」は118番』
命を守るライフジャケットを、必ず全員着用しましょうね
【伊丹 章】…釣り番組「四季の釣り」のフィッシングナビゲーターを20年以上務める関西のマルチタレント。
ヤンマーボート「EX30B」「EX38」などのカタログにも出演しています。
(伊丹章webサイト)https://www.itamiakira.jp/